介護業界での仕事に注目が集まっています
高齢化社会を迎えた日本では、介護の仕事に注目が集まりつつあります。介護職は間違いなく必要とされ、需要も急増しています。また、介護保険制度が2000年に始まったこともあり、介護がより身近な存在となってきました。そのため、今後介護の仕事に関心を持つ人が増えるでしょう。
実務者研修と初任者研修との違いはどこにある
実務者研修は介護福祉士の受験資格が得られます
実務者研修を修了すれば、上位資格の介護福祉士試験の受験資格を得ることができますが、初任者研修ではそれがありません。もしキャリアアップ目的で介護福祉士を目指すならば、実務者研修の資格取得が望ましいです。
初任者研修には修了試験があります
実務者研修には修了試験はありませんが、初任者研修には全てのカリキュラムが修了したあとに筆記試験が課せられます。とはいっても、ふるいにかける目的の試験ではなく、学習内容を理解しているかを確認するための試験です。そのため、しっかり復習しておけば問題ありません。
実務者研修が注目されている背景とは
実務者研修を受講するための特別な資格は必要ないので、誰でもチャレンジできるという点は大きなメリットといえます。また、介護福祉士試験の受験資格を得られたり、サービス提供責任者として働いたりすることが可能です。そのため、介護業界でキャリアアップを目指したい人に注目されている資格です。
実務者研修の取得方法とカリキュラムについて
科目数や研修時間はどれ位なのか
実務者研修の科目数と研修時間は、取得している資格の内容によって異なります。もし何も資格を持っていない場合は、20科目450時間の研修時間を受ける必要があります。これらのカリキュラムは、半年から1年間程度の時間をかければ修了できるボリュームとなっています。
いくつかの領域について学びます
実務者研修の科目は4つの領域から成り立っています。具体的には、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」です。このうち医療的ケアは、座学だけではなく別途演習も課せられます。演習には、喀痰吸引のケアや経管栄養のケアや救急蘇生法が含まれます。
保有資格によって受講時間が異なります
実務者研修は、保有資格によって受講科目の一部が免除される制度があります。例えば、ホームヘルパー2級や初任者研修を持っていれば、受講時間は320時間となります。また、ホームヘルパー1級があれば95時間、介護職員基礎研修があれば50時間まで減少します。そのため、実務者研修を受ける前に保有資格を確認することが望ましいです。
介護業界では最も注目されている資格の1つです
実務者研修の資格の取得をおすすめする理由には何があるか
実務者研修を修了していれば、介護事業所などでサービス提供責任者として働くことが可能です。介護事業所では、サービス提供責任者を配置させる義務があるためとても重要なポストです。サービス提供責任者になれば、収入アップが実現できるためやりがいを感じるでしょう。さらにたん吸引や経管栄養などの医療的ケアを学べるため、その知識や技術を現場で役立てることができます。